ビザ (3)

今日申請をサポートさせて頂いたお客様にしたアドバイスで皆さんに共有しておきたいことがあります。

それは、申請書類の中に入れる残高証明書の金額は、大きければ何でも良いわけではない。誰がいくら持っているかまでも考えるべき、という事。

恐らく大体どこの弁護士のアドバイスも残高証明書の金額は十分に入れてください。
50万円より200万円が良い、
200万円より500万円が良い

と言うでしょう。恐らく自分も過去のブログにそのようなアドバイスをしています。

理由は簡単。アメリカは現金な国。一般的にお金を持っていない人よりも持っている人の方が却下率は下がります。

あなたがお金を持っていて、アメリカ国内でお金を落としてくれるからビザを発給してくれるのです。

ビザ (4)

アメリカビザ申請、残高証明書の金額は大きければいいってもんじゃない

しかし、お金を持っているだけではなく、誰の名義で残高証明書を出すか、
そこまで考えた方が良いケースがあります。例えばこのようなケースはどうでしょうか。

ケーススタディ

・ビザの更新(新規発給ではない)
・28歳女性
・某有名四年制大学を卒業し、大手スポーツメーカーに就職
・アメリカには5年以上滞在
・語学学校に2年、PCの授業を提供する専門学校に2年通学後今の学校に転校
・現在、アメリカでは聞いたことのない大学に通学している
・本人名義で約4万ドルを米国の口座に保持。日本には100万円

結論から言えば、このような場合、本人の保持している金額は適切な額にすべきです。

適切とはどういうことか?
米国移民官はきっとこう考えるでしょう。

ビザの更新ということは、アメリカにすでに5年間住んでいます。と言うことはすでにアメリカ国内で消費した金額は1年間で300万円として×5年、つまり1500万円は使っているはずです。

それなのにこの方はなぜ500万円ものお金をもっているのか?普通考えれば不思議に思うはずです。

つまり親か本人がもともとお金持ちか、もしくは高級取りか?
そうでなければアメリカで働いていたことを疑われます。

どこが不自然なのか?もう少し突っ込んで考えて行きます。
本人が約4万ドルを米国の口座に保持。 日本には100万円。

ご存知の通り、アメリカ国内で学生は労働を禁止されています。
出来るのはオンキャパすワークのみ。
つまり、普通に考えれば、アメリカで大金を稼ぐのは不可能。アメリカで大金を持っていることは不自然にうつるのです。

アメリカ留学は小さな費用でないので、通常は、親から仕送りをしてもらいます。毎月決まった金額、例えば15万円とかを仕送りをしてもらうはずなので、400万円を一度に持っているのが不自然にみえてしまいます。

あるとすれば、日本で自分で貯めてきたケースですが、5年間アメリカで消費してきた金額分を貯金出来るほどの仕事をしてきたのか?そうでなければ不自然です。

20代そこそこの人で、5年間働かないでアメリカで生活できるだけのお金を稼げているのは芸能人とかでもなければ簡単ではないですよね。

ビザ面接で聞かれること

これらを探るためにも面接ではきっとこのような質問があるでしょう。

■ストレートに聞かれる場合
「アメリカ(現地)で仕事をしていませんか?」

■関節的に聞かれる場合
「留学費用はどのようにして貯められましたか?」
「お金は誰から出してもらっていますか?」
「ご両親はどんな仕事をされていますか?」

この類いの質問です。

逆を言えばこの類の質問をされ、そこから突っ込んだ質問をされたり、相手が否定的な反応になった場合は、そこを疑われていると思ってほぼ間違いはないでしょう。

よって、ここは回答大切になってきますし、書類も疑われない、自然な形の残高証明書、金額にすべきです。

ビザ面接で聞かれた質問の実例

ちなみに今回のケースの場合は次のような会話がありました。

「アメリカ(現地)で仕事をしていませんか?」
→していません。

「留学費用はどのようにして貯められましたか?」
→自分で貯めました。

「日本ではどのような仕事をしていましたか?」
→●●(大手スポーツメーカー)で働いていました。

「ご両親はどんな仕事をされていますか?」
→父はドライバーの仕事をしています。母はもう仕事をしていません。

これが実際にお客様がした回答です。
何がまずかったのかお分かりでしょうか?

お分かりだと思いますが、一応解説しておくと、

一般的にメーカーで働く人の給与で1,500万円の貯金と、今所持している500万円、合計2,000万円を貯めるのは簡単ではありません。貯めれたとしても、いくらお子様のためとは言え、
なけなしの貯金を一気に使うという判断はなかなか出来ません。

という事。であれば回答は自分で貯めましたという回答は、「嘘」もしくは「どこで貯めたの?」と言う疑問につながっていきます。

適切な残高証明の金額とは?

ではどうすべきだったのかを解説していきます。

この場合まずは残高証明書の金額の前にストーリを考える必要があります。
2,000万円をアメリカ留学に使えるだけの余裕がある、これにもっとも真実味があるのはどれなのか?

1)本人が持っていたのか?
2)親族が持っていて、留学費用を工面してくれているのか? 3)親族が高級取りで仕送りをしてくれているのか?

1)の場合は本人がそれだけ稼いでいたことを証明すればOK。
ですが、この方の場合は、大手メーカーなのでちょっとこの金額は不自然になってしまいます。

2)親族が持っていて留学費用を工面するだけお持ちなのであれば、親族の残高証明書を出せばOKでしょう。ただ、その場合、出来る限り金額は大きめに。子どもに2,000万円投資する親が残高100万円では説得力がありません。

3)親族が高級取りであるような職業についているのであれば、その説明でもOKだと思います。ただし、その場合、留学費用はどうやって貯めましたか?という回答には
「両親に出してもらっています。」
と答えるべきです。また残高証明書も今回の500万円は本人名義でなく、親名義で出しておくと良かったと思います。

本人名義も出すのであれば、大きければ大きいほど良いというわけではなく、I-20を発行してもらえる学校規定ギリギリの金額を出しておくのがベターです。
ビザ (6)

再申請のサポートはこうやってやる

結局この方は、1)も2)も難しいとのことなので、3)に近い形で証明することお勧めしました。

つまり、過去の5年間は親族に仕送りをもらっていた形を証明するのです。
現地アメリカの口座に400万円あるので、少し不自然ですが、まあ学費を払う前ということで
そこは見過ごしてもらえることを願い、親の方の名義を厚くし、最申請の書類として追加します。

どれぐらいの額が金額か?
ということですが、これは大きければ大きいほど良いでしょう。

お子様が現地米口座に400万円保持しているのに、ご両親が日本で残高100万円、毎月20万円の仕送りをしているのは不自然です。

やはり最低でもお子様よりは持っていいて欲しいものですし、金額的にはウン千万円あるぐらいが良いでしょう。

何にせよ、この方ははじめての申請でもう少し考えてやるべきだった気がします。

注意:嘘は止めましょう、米国移民法は嘘にはとても厳しいです。
また再申請の際に一度いった事は取り返しがつきません。
どこを書類にするか、どれを出すかがキーです。

ビザ再申請の際にみられるポイント

ちなみに、ビザ再申請ははじめての申請の時とは見られるポイントが変わります。

はじめての申請はあくまでも米国での滞在計画を聞かれますが、
再申請の際は実績をよく見られます。

    -どこの学校にどれだけ通っていたか
    -まじめに通っていたのか
    -初回の申請時に申請した期間をビザ延長する強い理由があるか
    -お金はどうやってきたのか

注意してしっかりと準備をしましょう。


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ブログ管理人 留学情報館 大塚庸平

株式会社 留学情報館の代表をしております、大塚庸平( オオツカ ヨウヘイ )と申します。自分自身もアメリカに留学をしていました。

「現地でこれやっておけば良かった!」
「これを知っていれば良かった!」

自分が感じたそんな思いを、解決すべく留学会社をロサンゼルスで設立しました。2007年にはニューヨーク、2008年に日本に拠点を展開しています。

この仕事に関わって長い月日が経ちますが、その経験の中で学んだことやノウハウをここで提供していきたいと思います。

続きのプロフィールはこちら→http://yohei.today/profile

アメリカ学生Fビザの申請に落ちてしまった

まず、どういう人が受かるか。これは明確。アメリカという国に利益をもたらす人。これに尽きる。例えば、面接で気に入られようとアメリカ好きをアピール、「私、アメリカにずっと住みたいんです!」結果、この人は認可されなかった。

審査する人も人間なので、当然好かれた方がいい。でも、審査官の合否の基準は好きか嫌いかではない。あくまでも彼らはアメリカ人の味方。

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アメリカビザ申請のサポート

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